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2.「インスリンを打つという手技」


家族にインスリン注射をしている人がいない場合、注射の実際手順についてはよくわからないし、なんとなく難しそうだという印象を持たれると思います。現在の注射システムはきわめて容易にできるように工夫されています。以下に、手技を順を追って説明します。

1. 冷蔵保存:初めて使用するまで、処方されたペン型インスリン注射器(太めのマジックペンほどのサイズです)は冷蔵庫で冷蔵保存します(冷凍してはいけません、活性を失います)。

2. 針の装着:注射器には、すでにインスリン溶液が装填されています。先端に針をつけます。時計回りにねじ込みます。針は当クリニックでは長さ4mm、先端の直径0.18mmのもの(世界最細とうたわれています)を主に処方します。皮膚の痛覚点に当たりにくいので、痛みが少ないのです。

3. 空打ち:空中に向けて、空打ちを行います。注射器のお尻部分にダイアルがあるので2単位に合わせたのち、お尻のプッシュボタンを押し込みます(これが「打つ」操作です)。この空打ちで、針の先端にまでインスリン液がゆき渡ります。

4. 注射部位の消毒:打つ場所は腹部の皮下脂肪がある柔らかい部分です。あらかじめ、消毒綿で拭いておきます。

5. 目盛りの設定:注射器のダイアルを指定された目盛りに合わせます。

6. 本番の注射:針を腹部に垂直に刺したのち、プッシュボタンを押し込みます(打ちます)。完全に液が出切るまで10秒間くらい押し込んだままにします。

7. 抜針:プッシュボタンを押し込んだまま、針を腹壁から抜きます。押し込んだまま抜かないと、針の中が陰圧になって、体内の組織液や血液が逆流することがあります。

8. 針の取り外し:針を反時計回りにねじって、注射器からはずします。

9. 針の処分:抜いた針をペットボトルなどに入れて、溜まったら医療機関や薬局へ持ち込み、医療廃棄物として処分してもらいます。

10. 常温保存:一旦使用を開始した注射器は常温で保存します。ただし、高温や直射日光は避ける必要があります。窓際やマイカーの車内に置いてはいけません。

以上となります。文章で説明してあるのでわかりにくいかも知れませんが、実際に2-3回打ってみるとすぐに慣れてしまう手技の簡便さです。インスリンを「打つ」という行為のハードルは高くありません。

*注射器には、ほとんどの場合、300単位(2mL)のインスリンが装填されています。1日1回注射で、空打ち2単位、本番10単位のケースでは、1本のインスリンは300÷(2+10)の計算で25日分に相当します。