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5.「糖尿病のくすりは一旦始めるとやめられないそうですが・・・という質問をよくお受けします。」


この質問には、おおむねそうですね、と答えざるをえないことが多いのです。まず、指摘しておきたいのは、通常、糖尿病(ここでは2型糖尿病を指します)の薬が開始されるのは病気が一定以上進行してからになります。ある研究では、2型糖尿病の方の空腹時血糖値は糖尿病と診断される10年から15年前からごくわずかずつ緩徐に上昇し始めていることが示されています。そして、糖尿病の診断に至ったときの膵臓でのインスリン分泌能力は正常の半分程度に低下しているとされています。この予備力が底をついたときに糖尿病が顕在化するのです。その時点で糖尿病の薬が始まった場合、いったん血糖値が低下しても薬を中止すると血糖値は元の値に戻ります(すなわち、上昇します)。さらに、薬を服用した期間が経過した分だけ、いわゆるエイジングにより糖尿病に対応する身体機能はさらに衰えてしまっています。そこで薬をやめてしまうと薬を始める前よりも状態は悪くなると考えられます。これでは、安易に薬をやめても心配ありませんとはいえません。

ただし、やめられる場合もありえます。それは、たとえ膵臓の力が弱っていても、全身で糖を処理する力が大幅な体重の減量、運動量と筋肉量の増加、食習慣の抜本的改善などにより飛躍的に高まった場合です。最近、日本でも増えつつある肥満外科手術では顕著な体重減少効果がみられ、実際に薬が不要になる、糖尿病が治癒相当と判定されるようになることも珍しくなくなってきました。しかしながら、現代社会に生きる我々にとって侵襲的な手術なしに自己管理のみでこれらを長期にわたって実践し達成することはかなり困難であるのは否めません。

糖尿病の薬には基本薬とでも呼べるような低血糖と体重増加を起こしにくく、それでいて一定量血糖値を下げてくれるものが3種類ほどがあります。これらを中心として、必要なものを最低限は使用するのがよいと思います。欧米で2型糖尿病の基本薬となっているメトホルミンは薬価も極めて安く、信頼できる長期的効果を持っています。