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6.「2型糖尿病の治療において中心となる薬剤についてお話します~メトホルミン」

まず、メトホルミンをご紹介したいと思います。製品名としてはメトグルコやメデットとなります。

強調しなければならないのは世界的にはこのメトホルミンがまず最初に使われるべき薬剤として定着しているということです。世界とはいっても西洋医学が先行して発展してきたのは米国と欧州であり、この2つの地域の糖尿病関連学会(それぞれADAとEASDと呼ばれます)が共同して出しているガイドラインがそううたっています。

日本において患者さんに最初に処方する(ファーストライン)薬は比較的最近までスルホニル尿素薬という薬剤でした。日本人の2型糖尿病は、最近はずいぶん様相が違うのですが、比較的やせ型でインスリン分泌が低下したタイプが多かったため、このスルホニル尿素薬が合っていたのです。また、メトホルミンの副作用として乳酸アシドーシスという非常にまれですが、発症すると危険な副作用があるため、なんとなく敬遠されてもいたのでした。欧米でもこの副作用が問題となった時期があったのですが、臨床研究の積み重ねから安全性が担保されるようになり、日本に先行して欧米ではファーストラインの位置づけを獲得したのでした。メトホルミンの安全性を担保する具体的な方法とは、要約すると腎機能の低下に注意することでした。腎不全はもとより、高齢者、脱水時、ヨード造影剤を使用するときなどには使用しません。この点についての注意が行き届くようになり、日本でも欧米諸国にくらべて低く抑えられていた1日あたりの使用量が緩和された経緯があります。

これら結果、メトホルミンが本来もっていた効果も実感されるようになり、糖尿病専門医を中心として処方例が増えています。それでは、この薬剤はどういった仕組みで血糖値を下げるのでしょうか。それは、「肝臓からの糖産生を抑える」ことによります。この点について次回、お話します。