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喫 煙

✅ タバコと生活習慣病
喫煙との関連が確実ながんとして、口腔・鼻咽頭・副鼻腔・喉頭・肺・食道・胃・膵臓・大腸・肝臓・腎臓・尿管・膀胱・子宮頚部・卵巣・骨髄性白血病が挙げられ、広範囲に体を蝕みます。
循環器領域では、動脈硬化、冠動脈疾患、脳卒中・腹部大動脈瘤などを引き起こします。呼吸器領域では、せき・たん・喘鳴・息切れなどを引き起こし、気管支喘息のコントロールを悪化させます。また、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発生と悪化に関係しています。タバコを吸うと糖尿病にかかりやすいことが国内外の多くの研究によって明らかにされています。
20歳から80歳まで継続喫煙すると、全く吸わない人と比べて80歳まで生きる方の割合は約50%であったというデータもあります。現在、盛んに人生100年時代と言われていますが、長年喫煙を継続されている方では「人生80年止まり」くらいではないかと実感させられることも多いのです。
✅ 受動喫煙の影響
喫煙者が吸う「主流煙」の他にも、喫煙者が吐き出した「呼出煙」、タバコから立ち上る「副流煙」があります。多くのタバコで副流煙の方が主流煙より多くの有害化学物質を含んでいます。屋内での喫煙は、副流煙に含まれる有害化学物質が室内空気に拡散し、喫煙者を含む多くの人の健康に影響を及ぼします。
✅ 禁煙の効果
禁煙するのに遅すぎることはないと言われます。50歳で禁煙しても、余命が6年程度長くなることがわかっています。
禁煙すると1か月頃から、せきや喘鳴などの呼吸器症状が改善します。また、かぜやインフルエンザなどにかかりにくくなります。さらに禁煙後1年たつと肺機能が改善し、禁煙2-4年後には虚血性心疾患や脳梗塞のリスクが約1/3減少します。肺がんのリスクが禁煙5年後以降に低下はじめます。
✅ 日本のタバコ対策は後進国
日本はタバコ対策では、まったくの後進国です。WHOからもそのことが警告されています。先進国と比較すると、タバコの広告・販促の禁止、マスメディアでの啓蒙キャンペーン、受動喫煙禁止のための法規制、タバコの危険性表示等で劣っています。現世代者の喫煙が、施策や規制の遅れで次世代者へと引き継がれてしまっています。
✅ 禁煙の治療(注意! 当院では治療は実施していません)
禁煙治療には健康保険が適用されます。治療の流れは、治療要件の確認(ニコチン依存症の診断、喫煙本数、直ちの禁煙希望など)、ニコチン依存度の判定、呼気一酸化炭素濃度測定、ニコチン依存度に合わせた処方、禁煙に対するアドバイスと継続支援などからなります。治療を行っている医療機関を受診してご相談ください。