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脂質異常症 〜 脂肪と細胞の塊 “プラーク” で血管が狭窄し、閉塞する
脂質異常症の診断基準(空腹時採血, 単位mg/dL)
脂質の種類 基準値 診断名
LDLコレステロール 140 以上
120-139
高LDLコレステロール血症
境界域高LDLコレステロール血症
HDLコレステロール 40 未満 低HDLコレステロール血症
中性脂肪 150 以上 高トリグリセライド血症
空腹時採血とは10時間以上の絶食後の採血のことです。その間の水やお茶の摂取はかまいません。
動脈硬化・心臓血管病変の危険因子
脂質の値それ自体がリスクを形成しますが、そのリスクを増大させる危険因子の存在と程度を知ることが重要です。特に留意すべきものは以下の通りです。
・喫煙
・冠動脈疾患
・脳梗塞や下肢動脈閉塞
・高血圧
・糖尿病およびその予備群
・慢性腎臓病CKD
・肥満(特に内臓脂肪型肥満、メタボ)
・高尿酸血症
・加齢
・性別(男性であること、または閉経後の女性であること)
・家族歴
吹田スコアでリスクを評価する
吹田スコアは大阪府吹田市で実施された臨床研究から算出された、信頼度の高い日本人での冠動脈疾患リスク評価方法です。この研究では、総計5,521名の方を約12年間追跡調査し、上記の諸リスク因子の持つ影響力が調べられました。その結果によれば、10年間で冠動脈疾患を発症する割合は、低リスク群で2%未満、中リスク群で2-9%、高リスク群では9-28%にも上りました。
リスク群別の脂質管理目標(空腹時採血, 単位mg/dL)
管理区分 LDL-C 中性脂肪 HDL-C
低リスク群 160 未満 150 未満 40 以上
中リスク群 140 未満 150 未満 40 以上
高リスク群 120 未満 150 未満 40 以上
冠動脈疾患
の既往
100 未満 150 未満 40 以上
治療方針の原則はまず生活習慣の改善です。その後に薬物療法を考慮します。LDLコレステロール値が180 mg/dL以上の場合は早期に薬剤を開始したほうがよいこともあります。
食事療法
・LDLコレステロールが高いケース : 肉の脂身(特に豚、牛)、内臓・モツ、加工肉(ハム、ベーコン、ウィンナーなど)を控えます。調理法としては、揚げものや炒めものを控えます。野菜、大豆製品、海藻、きのこ類は多めに摂取します。これらにはコレステロールの吸収を抑え、脂質の変性を防ぐ効果があります。
・中性脂肪が高いケース : 上記に加えて、菓子・スイーツ類、糖含有飲料(清涼飲料、スポーツドリンク、缶コーヒー)の摂取を減らします。アルコール多飲がある方は節酒も必須です。
・HDLコレステロールが低いケース : 中性脂肪高値の時と対策は同様ですが、体に悪いトランス脂肪酸を多く含むマーガリン、ファットスプレッド(柔らかいマーガリン)、ショートニング、これらを原材料に使った洋菓子などを控えることも大切です。また、喫煙者ではHDLコレステロールが低値傾向となることが知られています。
薬物療法
・LDLコレステロールが高いケース : スタチンと呼ばれる薬剤が第一選択薬です。優れた有効性がいくつもの臨床試験で確認されています。この薬剤に、エゼチミブ(コレステロールの小腸での吸収阻害剤)、またはレジン(コレステロールの腸管内での吸着剤)を併用することもあります。遺伝的にLDLコレステロールが異常高値になる場合には、最近ではPCSK9阻害薬という注射薬が使われるようになっており、高い有効性が示されています(ただし、とても高価です)。
・中性脂肪が高いケース : 肝臓で脂肪を燃焼させるフィブラート薬がおもに使われます。他に、青魚の脂肪由来のEPA・DHA製剤などが用いられます。
・HDLコレステロールが低いケース : 中性脂肪高値を合併することが多く、上記の薬剤使用に準じます。HDLコレステロールのみを特異的に上昇させる薬剤は現時点ではありません。