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筋肉量と骨量(運動・移動能力)の維持 〜内臓や、脳、血管などに劣らず生活の質維持に重要

✅ ロコモ 〜身体を動かし移動する能力が低下した状態〜
人が立つ、歩く、作業するといった、動きのために必要な身体の仕組みは筋肉・骨・関節・神経などで成り立っています。これらの障害によって身体活動能力が低下した状態が、ロコモ(ロコモティブシンドローム)です。ロコモが進行すると、将来介護が必要になるリスクが高くなります。身体的、精神・心理的、社会的に人の存立がフラフラ脆弱になることをフレイルといいますが、ロコモはフレイルの身体的側面に相当します。
osteoporosis
✅ ロコモ・フレイルを進行させないために
運動・移動する力の衰えに対して、筋力やバランス力をアップさせるためのトレーニング、四肢の疼痛やしびれに対する治療、栄養不足・やせの改善などを行ってゆく必要があります。生活習慣病の予防やその治療を合わせて行うことは当然必要になります。
昨今、80歳を過ぎてジムに通い始め、楽しく無理なくトレーニングされる方が散見されるようになりました。短期間で、3〜5歳くらい若返った体力や気分になるようです。
高齢の方では、生活習慣病を気にしてやせすぎないこと、蛋白質をしっかりと摂ること、食べることは生きることと自覚して食事に向き合うこと(野生動物ではサバイバルに必須)が肝要です。
✅ 骨粗鬆症の発症経過とその対策
osteoporosis 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版(日本骨粗鬆症学会)から引用

背骨が曲がって猫背になっていたり、若いときよりも身長が3cm以上も縮んだりしていませんか?
骨折のハイリスク要因としては;女性であること(特に閉経後)、高齢であること、骨密度が低いこと、過去の骨折や椎体骨の変形があること、アルコールの過剰摂取、喫煙、骨折の家族歴、ステロイド薬の使用、日常的に身体活動が不活発であること、転倒しやすい身体状態などがあげられます。
骨密度検査や血液・尿中マーカーの検査で早期発見・早期治療に結びつけましょう。骨密度検査では、20−40歳代の健康な時の平均値から20%低下すると骨減少症(骨粗鬆症の一歩手前)、30%低下すると骨粗鬆症と診断されます。
✅ 骨粗鬆症治療に有効な薬剤
状態に合わせて使用する薬剤を選択します。
内服薬;活性型ビタミンD薬、ビスホスホネート薬、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)など。
注射薬;ビスホスホネート薬(1ヶ月に1回注射など)、抗RANKLモノクローナル抗体(6ヶ月に1回注射など)、副甲状腺ホルモン薬(毎日、または週1回注射)。
サプリとしてのカルシウム摂取だけでは骨折予防効果はあまり期待できないことに留意してください。